2006-09-20

安いPC

製造業においてコストダウンを図るには、という永遠の課題をなぜか押し付けられて(という表現も良くないのだろうけど)いる。
当初検討メンバを集めた際には「若い人の柔軟な発想で」とかうまいこと言っておきながら、中間レポートを発表(発表自体は代表の人がやったのだけど)したらまるで他人事のように批判しまくり。ぐぁー、理不尽だw

そもそも金勘定はおたくらお偉いさんの仕事でしょと言ってやりたいが、それはさておき特に気になった点。

こちらが「某PCベンダが価格破壊が出来たのは信頼性の低い部品を使った…」と触れたところ、勉強が足りないととりあわない。これは数年前に某メーカが国産メーカを蹴散らして躍進していた時期、新聞で紹介された話だったんだけどね。一般には、某メーカの安さは優れたサプライチェーンマネジメントの賜物であるという解説がされていて、それは決して嘘ではないんだけど、「その程度のこと」はどこのメーカでもできているわけで。

偉い人にとっては、自分の使っているペコペコに安っぽいキーボードや、memtest86をかけるとエラーを出しまくるメモリや、部品不良の電話をかけると怪しい日本語でいやにすぐ交換を手配してくれるサポート部隊という現実よりも、日経ナントカの記事のほうが信頼に足ると思ってるんだろうなあ。日経ナントカが取材に来るたび、広報部が「あの記事のこの部分は記者の推測であり事実と違います」と社内報で否定しまくっているのを知らないではないだろうに。

余分な話はさておき、「信頼性の低いソケットを使っている」というようなネガティブな話のソースはなかなか見つからないものだなあと実感。だから、たとえブレーンストーミング的な議論の中から出てきたこととはいえ、ある程度フォーマルな場にもっていくには裏付けがなさすぎた。それにそもそも日経ナントカを批判するなら、自分自身も「信頼性の低いソケット」のウラを取るべきだった。

ヒマな老人に翻弄されないように、次回はもちっと賢く振る舞おうか。

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