2006-07-26

技術文書

会社で目にする技術系文書なのだが、漢字の「おくり」や、そもそもどこまで漢字表記にするかという細かいところでひっかかる点が多い。もちろん「てにをは」を間違えた豪快な悪文も見かけないではないが、内容的にはそう難しい文章を扱うわけでもないのでむしろ少数だ(ただし特許関係の書類は除く。あれはそもそも日本語とは認めたくないwww)。

例えば身の回りでは「条件xxが成立する時、StackOverFlowが発生する事が有る。この為、呼出す時は注意する事」などという文章がまかり通っている。お前はいつの時代の人間ですかと小一時間(ry

これは個人的には「条件xxが成立するとき、スタックオーバフローが発生することがある。このため、呼び出すときは注意しなければならない」でないとしっくりこない(「とき」は「際」に置き換えるべきだが、ここは例文ということでご勘弁を)。
  • 条件を表わす「とき」は形式的な名詞であり、時間を表わす「時」とは別の表記を用いるべき。
  • 中途半端にアルファベットを混ぜるな。そもそも"overflow"で一語だぜ。それから単語の間にはスペースを入れろ。中学生でも知ってる。
  • 最初の「こと」は漢字のままでもいいかな… ただし、"事項"というほどの強い意味はないのでひらがなで十分だ。
  • 「有る」も間違いではないが古い。"存在すること"に強い意味がなければ、普通はひらがなを使う。
  • 「為」もわざわざ漢字にしない。明治期の作家かっつーの。漢字にする副詞というとたぶん「多分」くらいw
  • 「注意する事」ってそもそも仕様書に書く文体ではない。小学校の校則じゃあるまいし。
要するに漢字が多すぎるのだ。IMEで候補に漢字があったら必ず使ってやろうというくらいの心意気だ。文字の並びというビジュアルな情報も、文章を読んだ時の印象に影響を与えることを知らないのだろうか。

これはただの予想なんだけど、やたらムダに漢字を使いたがるバカ方たちって「漢字を使えると偉い」と思ってるのかなと。自分の身の周りを見てみると、虚栄心の強い、こけおどしの好きな人たちがこういう書き方を好むようだ。電子メールに平気で「御参集の程宜しく御願い致します」と書いてみたり、カタカナ言葉をわざわざアルファベットで書いてみたり、そのアルファベットは筆記体で書いてみたり。

はあ、よく考えるとそういう人が周りに多いな orz...

まあ自分だけは平易で肩の力の抜けたスタイルを維持したいものです、でもりんごタンハァハァというサイトではわざわざ気にすることもないよね…
という長い前振りだったけど、文章を書く際に参考になりそうなサイトがあったのでメモ:

国語審議会資料(文化庁), Sunの翻訳ガイド, ↑の紹介, JF 文書文体ガイド

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